議事録ツールの多くは、会議に「録音Bot」を参加者として招き入れて記録します。便利な一方で、2026年3月にGoogle Meetがサードパーティの記録Botを「リスク」として扱い、既定で入室を拒否するよう仕様を変更しました。ホストが手動で許可しないとBotは入れません。結論から言うと、こうした状況ではBotを会議に入れず、自分のMacで自動文字起こしする方法が現実的です。この記事ではその仕組みを整理します。
Google MeetがBotをブロック──Bot型の議事録ツールが抱える課題
FirefliesやOtter、Fathomといったツールは、会議に専用のBotを参加させて録音・文字起こしを行います。広く使われてきた方式ですが、次のような弱点があります。
- ブロックされる — Google Meetの仕様変更により、Botは既定で入室を拒否されるようになりました。ホストが毎回手動で許可する手間が増えます。
- 気まずい — 参加者一覧に見慣れないBotが並ぶため、相手に「録音されている」とはっきり見えてしまいます。
- 録画・記録の許可が要る — 会議によっては記録の許可や同意のフローが必要で、運用がひと手間増えます。
- 相手主催だと使いにくい — 自分がホストでない会議では、Botを入れられるかどうかが相手の設定次第になります。
つまり「Botが会議に入る」前提のツールは、相手側の環境やポリシーに左右されやすいのです。
Botを入れずに記録する仕組み
一方で、Botを会議に参加させずに記録するやり方があります。考え方はシンプルで、会議アプリの「音」を自分のMac側で拾うだけです。
- システム音声+マイクを2系統で録音 — 相手の声(システム音声)と自分の声(マイク)をそれぞれ録ります。ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなど、システム音声を出す通話アプリなら幅広く対応できます。
- Botは会議に出ない — 記録はあくまで自分のMacの中で完結するため、参加者一覧にBotが現れません。相手の画面に「録音参加者」が増えることもありません。
- 画面収録の権限は不要 — 音声だけを扱うので、画面収録の権限を求められることもありません。
- 検知から文字起こしまで自動 — カレンダーや会議の開始を検知し、1クリックで録音を開始。録音を終了すると自動で文字起こしまで進みます。
この方式なら、相手がホストでも、Botの可否を気にせず自分の手元で記録できます。
OffReco(オフレコ)の位置づけ
OffReco(オフレコ)は、この「Bot無し」の考え方をMac向けにまとめたメニューバーアプリです。
- 完全ローカル — 文字起こしの処理はすべてMacのなかで行うため、音声も文字起こし本文も外部に送りません。機内モードでも文字起こしが動きます。
- 日本語の会議に強い — 日本語の打ち合わせを想定したチューニングがされており、社内会議の議事録づくりに向いています。
- Botは会議に出ない — システム音声から記録するので、相手の画面に録音Botが現れません。画面収録の権限も不要です。
- 価格 — 初月無料、その後は月¥200/年¥2,000。入口のハードルを低くしています。
なお、要約機能は搭載していません。要点をまとめたいときは、できあがった文字起こしをChatGPTやClaudeなどに貼り付けて使う運用が前提です。動作にはmacOS 14.2以降が必要で、文字起こしモデルの初回ダウンロードには通信が発生します(一度そろえればオフラインで動きます)。
まとめ
Google MeetのBot制限のように、「Botが会議に入る」方式は相手側の環境に左右されやすくなっています。Botを入れずに、自分のMacのシステム音声から自動で文字起こしする方法なら、ブロックや気まずさ、録画許可の手間を避けつつ、相手主催の会議でも記録できます。プライバシーを守りながら議事録づくりを自動化したい人は、OffRecoをダウンロードして試してみてください。
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