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Otterは安全?AI議事録のプライバシーが不安な人へ|音声を外に出さないという選択

「Otterって安全なの?」「AI議事録に会議の音声を任せて大丈夫?」——そんな不安が出てきたら、ツール名で良し悪しを決める前に、**「自分の音声がどこへ行くのか」**を基準に選ぶのが近道です。先に結論を言うと、不安の核心が「音声が外部サーバーに渡ること」なら、音声・文字起こし本文を外部に送らないローカル型を選ぶと、その前提自体がなくなります。OffReco(オフレコ)はまさにそのタイプで、機内モードでも文字起こしが動きます。

いま何が論点になっているのか

クラウド型AI議事録をめぐる不安は、だいたい次の3点に集約されます。

  • クラウド送信: 録音した音声がサービスのサーバーへアップロードされる
  • 同意: 会議の参加者全員が録音・文字起こしに同意していたか
  • 学習利用: 預けた音声や文字起こしがAIモデルの学習に使われていないか

この論点を象徴する出来事として、Otter.ai に関する集団訴訟があります。2025年8月15日、米国カリフォルニアで Otter.ai に対する集団訴訟が提起されました(原告は Justin Brewer 氏)。訴状は、全参加者の同意なく会話を録音し、その内容をAIモデルの学習に使った申し立てています。これはあくまで原告側の主張であり、現時点では未確定です。さらに2025年10月には、関連する複数の訴訟が併合されました(出典: NPR)。

念のため強調しておくと、ここで言えるのは「そういう内容の訴訟が提起された」という事実までです。Otter社が違法行為をした・有罪である、と断定するものではありません。大事なのは個別企業を裁くことではなく、クラウド型AI議事録に共通して存在する論点として受け止めることです。

クラウド型を使うなら確認したいこと(中立)

クラウド型が悪いという話ではありません。手軽さや共有のしやすさには確かな価値があります。ただ、機微な会議で使うなら、契約や設定の前に次の点を自分で確認しておくと安心です。

  • 音声・文字起こしが学習に使われない設定になっているか、オプトアウトできるか
  • データの保存場所と保存期間、削除の手段
  • 録音について、参加者全員の同意をどう取るか(地域によっては全員同意が法的に必要)
  • 録音用のBotが会議に入る方式か、相手にどう見えるか

これらに明確に答えられるサービスなら、論点を理解したうえで選べます。

「音声を外に出さない」という選び方

一方で、そもそも音声を端末の外に出さない設計を選べば、上の論点の多くは設計の段階で消えます。これがローカル型の考え方です。OffReco は private by architecture——音声が端末を出ないことを前提に作られています。

  • 完全ローカル処理: 録音から文字起こし・話者分離まで、すべてMacのなかで完結。音声・文字起こし本文を外部に送りません
  • 機内モードでも動く: 通信を切っても文字起こしが走るので、「本当に外に出ていない」ことを自分の目で確かめられます(初回のモデル取得時だけは通信が必要です)。
  • Botを招かない: 会議に録音用の参加者が増えないので、相手の画面に余計なものが映りません。画面収録の権限も不要です。
  • 日本語に強い: 日本語の会議を想定したチューニングで、社内会議の議事録づくりに向いています。
  • 入口が軽い: 初月無料、その後は月¥200 / 年¥2,000。プライバシー設計を理由に高額になるわけではありません。

なお誇大広告は避けたいので正直に書くと、「一切通信しない」わけではありません。モデルの初回ダウンロードや任意のフィードバック送信では通信が起きます。言えるのは「音声・文字起こし本文は外部に送らない」という一点で、ここがクラウド型との本質的な違いです。詳しくはプライバシーの考え方にまとめています。

まとめ

「Otterは安全か」という問いは、突き詰めると「自分の会議の音声をクラウドに預けてよいか」という問いに行き着きます。Otterをめぐる訴訟は申し立て段階で未確定ですが、クラウド型AI議事録に共通する論点——クラウド送信・同意・学習利用——を考え直すきっかけにはなります。音声が外に出ること自体が気になるなら、端末の外に音声を出さないローカル型が有力な選択肢です。気になった方は、まずダウンロードして機内モードのまま試してみてください。関連して、Macでクラウドに送らず会議を文字起こしする方法も参考になります。