機密会議の文字起こしツールは、「音声がどこへ行くか」で選ぶのが結論です。法務・医療・金融・人事といった機密性の高い打ち合わせでは、便利さよりも先に「録音した音声と文字起こし本文がどこで処理され、どこに残るのか」を確認する必要があります。OffReco(オフレコ)は音声・文字起こし本文を外部に送らず、Macのなかだけで処理が完結するローカル型のため、こうした会議と相性がよい選択肢です。
なぜクラウド送信が問題になりうるのか
クラウド型の文字起こしは、録音した音声をいったん外部のサーバーへアップロードして処理するものが多くあります。一般論として、機密会議では次のような懸念が生じます。
- 音声・文字起こし本文が端末の外に出る — 社外秘の内容や個人情報を含む面談だと、外部サーバーへ渡る一点だけで導入をためらう理由になります。
- 保管・利用方法が見えにくい — アップロードされたデータがどこに、どれくらい保管されるのか、モデル改善などに使われないのかは、提供元のポリシー次第で利用者からは確認しづらいことがあります。
- 社内のクラウド禁止規程と相性が悪い — 機密データの外部送信を禁じる規程がある組織では、そもそもクラウド型が使えないケースが珍しくありません。
- 同意の取りにくさ — 相手のいる会議では、外部サービスへ音声を送ることへの同意を毎回そろえるのは現実的でないこともあります。
これらは特定のサービスを批判するものではなく、「音声を外部へ送る」という構造そのものに伴う一般的な論点です。
機密会議で確認すべきポイント
ツールを選ぶときは、機能の華やかさより先に次の4点を確かめると安全です。
- 音声を外部に送るか — 録音した音声そのものが端末から出るかどうか。
- データの保管場所 — 文字起こし本文がどこに残り、誰がアクセスできるか。
- 学習・二次利用の有無 — アップロードしたデータがモデル改善などに使われる可能性があるか。
- オフラインで動くか — ネット接続を切っても文字起こしが走るかは、「音声が外に出ていない」ことの分かりやすい目安になります。
ローカル完結という回避策
これらの懸念をまとめて避ける方法が、処理をすべて端末内で完結させるローカル型です。OffRecoはこの考え方で設計されています。
- 完全ローカル処理 — 録音から文字起こし、話者分離(誰が話したか)まで、すべてMacのなかで行います。音声も文字起こし本文も外部に送りません。設計上、音声が端末を出ない(private by architecture)アプローチです。
- 機内モードでも動く — ネットを切った状態でも文字起こしが走ります。これは「音声が外に出ていない」ことの分かりやすい証拠になります。
- Botを会議に入れない — 録音用のBotを招かないため、相手の画面に録音参加者が増えません。相手が主催(ホスト)でなくても自分の手元で録れます。画面収録の権限も不要です。
- 日本語に強い — 日本語の打ち合わせを想定したチューニングがされており、社内会議の議事録づくりに向いています。話者分離もローカルで行います。
なお要約機能はありません。要点をまとめたいときは、できあがった文字起こしをChatGPTやClaudeなどに貼り付けて使う運用が前提です。テキストさえ手元にあれば、整形や翻訳は好きなツールに任せられます。
詳しい設計の考え方はプライバシーの説明やよくある質問も参考にしてください。
運用上の注意
正確に言えば、文字起こしモデルや必要なライブラリの初回ダウンロード、決済まわりの認証などでは外部通信が発生します。「一切通信しない」わけではなく、主張できるのは「音声・文字起こし本文は外部に送らない」という点です。動作環境はmacOS 14.2以降、価格は初月無料、その後は月¥200です。
また、機密会議でツールを使う最終的な可否は、所属する組織の規程や適用される法令に従って判断してください。本記事は特定の認証(HIPAA・ISOなど)を主張するものではなく、ローカル完結という設計上の性質を説明するものです。
まとめ
機密会議の文字起こしは、「音声がどこへ行くか」で選ぶのが安全です。クラウド送信に伴う一般的なリスク(外部への送信・保管や利用の不透明さ・クラウド禁止規程との相性)を避けたいなら、音声・文字起こし本文を外部に送らないローカル完結のアプローチが有力な選択肢になります。まずは試してみたい方はダウンロードからどうぞ。